心理学者 アドラーの教え
今年の夏頃だったかな?書店で、「アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉」という本を見て、アドラー心理学って聞いたことがあるから読んでみようと買いました。
オレンジ色のカバーで、他の本より人目を惹き、何となく手に取った本です。
そこに、「人は失敗を通じてしか学ばない。失敗を経験させ、自ら変わろうと決断するのを見守るのだ。」とあります。
今の自分ならよくわかります。
人から教えてもらうとその時はわかったような気になります。
でもわかっただけでは、人は変われません。
痛い目に会うと「変わらなきゃ」と努力しだすので現状も変わります。
その時を待つしかない時もあります。
先日、NHKの朝イチに「君の名は。」の作者 川村元気さんが出ていました。
放送の中で川村さんが、「以前精神科医に質問した時、精神科医だから患者さんにはもっともなことを言うわりに、実は離婚しそうだったり、私生活ではうまくいかなかったりしていて、そのギャップがおもしろい」と言っていました。
「やっぱりね~」って思いました。
精神科医はたくさんの知識を得ていて、何事もうまく乗り切れそうな気がします。
でも、実際にはうまくいくことばかりではない。
医者もそうですが、学校の先生もそう感じることが多々あります。
「では、あなたはどうなのよ?」って。
実際、本当に素晴らしい人も多々いるので、信頼できるかは自分の見極めが大切ですが。
一生懸命勉強すれば、知識としてはたくさん得ることが出来ます。
今情報化社会ですから、私のように一般の人も望めば莫大な量を得ることが出来ます。
学校の先生にしろ病院の医者にしろ、立派な事を言い、情報を与え、アドバイスしていても、「実際自分のこととなるとうまくいくとは限らない」という人間味を感じ、みんな一緒なんだなと、川村さんのように私もおもしろさを感じます。
知っているだけでなく、それを活用できる人がすごいのです。
それを続けることが出来る人がすごいのです。
アドラーが言うように、精神的に強くなるには、苦難に出会い自分で乗り越えるしかない、失敗を経験するしかないように感じます。
昔の私は、失敗を恐れてやってみたくても前には進めず、「無理、無理」と諦めたことが多いです。
小さい頃から、冒険はしてこなかったし、危ない橋も渡ってきませんでした。
平穏で、何事も起こらない人生が良いと思っていましたからね。
私のそばで、「失敗してもいいから頑張ってやってごらん」と言ってくれる人がいたなら、私の人生ももっと変わっていたでしょう。
自分の人生、どう生きるかは自分次第ですね。
子供たちにも、いっぱい失敗して、乗り越えて、後悔のない人生にしてほしいものです。
私はただ見守ればいいんですよね。
アドラーは、人の課題には踏み込んではいけないと言います。
そして、自分の課題にも踏み込ませてはいけないといっています。
子供の課題だとしたら、踏み込まず、見守ることが私に出来ることなんですね。
そして、私の課題には人を踏み込ませず、自分で乗り越える。
子供のことに限らず、人の課題を勝手に背負うから苦しい事が増えてしまうんですよね。
「誰の課題」かを考え、見守ることも大切なんですね。
これからは、失敗してもやりたいことはやってみる。
苦難が来ても、はおんの扉を開けて乗り越えていき、見守る時は見守る。
アドラーの教えを実行してみようと思います。 (#^.^#)